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<EP/CMJ>バルジ大作戦を対戦('12-09-15) - ウン年越しの夢成就
 自分の中のほうぼうに言い訳を重ねながら、表題のゲームをこっそり遊んできました。
 以前のソロプレイ記事にも述べたように、初めて手に入れた思い入れあるウォーゲームでありながら、「他にもっとやりたいゲームが…」と、念願の対戦環境に足を踏み入れてなお、後回しし続けたタイトルです。
 今回スポットライトが当たった理由は、一度遊んでおきたかったことと、当日までにあまり準備の時間を取れなさげだったため、あまりルールに悩まされることのないようにしたかったことの2つでした。特に後者に関して、このゲームは、一部記述の甘さから明確化の必要な点があるものの、実際のプレイの大部分に関わるルールが極めてオーソドックスで細則も少なく、「さっと、でもそこそこがっつり遊びたい」、そんなワガママなそこのウォーゲーマーのニーズに過不足なく応えてくれると思っています。褒めます。思い出補正で超褒めます。
 対戦に先立って、「ぼこぼこにされてきます><」と泣き言tweetをしたら、TL上のたくさんのウォーゲーマーさんが色々とお声を掛けて下さいました(そのときのまとめは、こちら)。皆さん、ありがとうございました!
 事前の擦り合わせで希望した独軍を受け持つことになった私は、yagiさんから教えて頂いた2つの戦略(鹿内ギャンビット、ピンゾロいっぱいだす)を胸に、猶予数分間の慣れない私鉄への乗り換えで息を切らしつつ、対戦の場へ赴きました。

■ セットアップ
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 セットアップは、上の写真の通りです。
 予定通り、第5装甲軍の戦車はすべて真ん中に集めて、まずサンヴィットを狙わせます。第6SS装甲軍もできるだけ中央を指向させたかったのですが、久方ぶりにマップを見てみると(ゲーム本体はいま手元になく、見返せませんでした)、思ったより道がない! そういえば、ソロプレイではよく戦車を詰まらせて遊ばせてしまうことが多かったような……いやな予感を覚えながら、2個師団をサンヴィット寄り、残りの2個師団を北の方へ置きました。
 なにぶん、両軍とも初プレイに近い(加えて独軍プレイヤーは未だニワカであります)ので、セットアップを含め、この記事を通して互いに穴っぽいところは多々あると思いますが、大目に見てやってくださるとうれしいです。

■ 序盤(1,2ターン)
 独軍は北方から中央にかけて、装甲ユニットを中心に各所で攻撃を仕掛けます。
 戦力の心もとない第7軍には増援がやってくるまで戦線の注視に全力を傾けさせましたが、後に「3:1立てばやるべき」との感想が。生来の日和見主義が遺憾なく発揮されております。

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 翻ってサンヴィット前面では、目の覚めるようなDRは振れないものの、損害吸収用の歩兵が付いた戦闘においてばかりうまくAopt(攻撃側指定の相互損害)を出し、退却を許さず連合軍ユニットを除去していきました。更に満を持して降下したハイテもちょうど東側にズレてとっても気持ちのよい包囲を形成。第2ターン独軍終了時には、上の写真のような状況に。
 中央の見晴らしがすっかりよくなり、サンヴィットも包囲、これはやれるんじゃないかと心拍数をむやみに高めるのでした。
 ちなみに、独軍の敵地における戦略移動の要となるコマンド部隊は、今回は戦闘ユニットととして登場させました。伝授された作戦では、バストーニュへの移動など重要な役割があり、迷ったのですが、当日夜に急な予定が入りあまり遅くまで遊べなかったことと、自分がまだまだ長考気味で、コマンド部隊が入ると更に考え込み始めてしまう気がして、諦めました。無念。

■ 中盤(3〜5ターン)
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 2ターン終了時のぼんやりとした方針では、サンヴィットの包囲を歩兵に任せて、第6SSの戦車はちゃっちゃとスパ方面へ走らせるつもりでいたのですが、連合軍の巧みなユニット配置にしっぽり絡めとられて思うように前へ進めません。余裕のあるうちに、2個軍で一度くらい叩いておくべきでしたでしょうか。

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 一方、第5の戦車は一路バストーニュへ。しかしもうひとつ果断さが足りず、都市へ攻撃を掛けるでもなく周囲の歩兵を相手にするばかり。仕方ないのでLehrを北方へ送り返したりする変調っぷり。ここ数ターンにおいて、装甲が攻撃に参加しないタイミングが多々ありましたが、これがとっても良くなかったと思います。

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 そうこうしている間に、あんなに少なく見えた連合軍ユニットがぞくぞく増強され、あんなに薄く見えた連合軍の戦線がぐんぐん分厚く、反撃の準備が着々と整っていきました。

■ 終盤(6〜7ターン)
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 独軍の勢いは既に、全く失われていました。
 行動制限の解けた英軍を前線に投入し、連合軍は北から南まで、Aoptで損害を吐き出していた歩兵を筆頭に弱い箇所や包囲環の要へ向かって反撃を始めました。ひとたまりもなく除去されるもの、Contや任意退却で耐えるものを尻目に、最も進出できているユニットはサドンデス敗北を避けんがためVP都市へ猪突猛進。

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 突破と除去、サンヴィットの得点で25VPあったので、あと1つでもVP都市を手に入れられればもう1ターン遊べる計算でしたが、どうにか可能性のあったバストーニュ、スパいずれもきっちりユニットを詰められた上、航空機を投入されては、お手上げです。
 7ターン終了時、25VPであったため、連合軍のサドンデス勝利となりました。

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■ おわりに
 アドバイスを下さった皆様には顔向けできない、割と惨敗気味の結末に終わったものの、大変楽しめました!
 あまりにも著名ゆえか、あれやこれやをイジられちゃうことの多い印象のある本作ですが、もちろんそれらの意見はすべて理解した上で、事前に根詰めてルールを読まなくても一日愉快にサイコロ振れて、しかも短過ぎず長過ぎず適度な時間で決着する、「良いゲームだ…」としみじみ思わずにいられません。とは言え、たくさんの笑顔と同時に哀しみも多く背負っているゲームであるのは間違いありませんから、本当に遊びたいお二人で、蜜月のひとときを味わって頂けたらイイなぁ、と思います。。。
 最後まで読んで下さったEPバルジ愛好家のあなた、こんなへぼでよければ、いつかこってんぱんにして下さいな。
by taku9113 | 2012-09-24 23:50
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