12月の浜松ボードゲーム同好会に参加してきました。プレイしたゲームは、
■<GMT> For the People II ■<GMT> For the People II CDSの黎明期に発表された南北戦争戦略級ゲームの最新改訂版です。旧版からアートワークが一新され、カードは20枚ほど追加、ルールにも一部変更が加えられています。 基本システムはWe the Peopleのそれで、今ではもう「お馴染みの」と言える、カードを切ってそれに書かれたイベントを行うか、ユニットを動かす、というもの。特徴的なのは、プレイヤーの目的が敵対陣営の国家戦意(Strategic Will)を削ぎ、自陣営のそれを維持することであるところです。単に土地の獲得や、敵軍の除去ばかりを考えていては勝利を得ることは難しいでしょう。 今回はルール習熟のため、小さめのトーナメントシナリオを2つプレイしました。これらのシナリオでは、標準のゲームと違い、各ターンに両プレイヤーに配られるカードがあらかじめ指定されています……と、聞くと、展開が似たようなものになりやしないか、そもそもCDSの楽しみが薄まるのではないかと思われそうですが、選ばれているカードの組み合わせが絶妙で、そこそこ悩ませてくれます。確かに、キャンペーンが一番であることに変わりありませんが、短めのプレイ時間で楽しめるのは、大きなメリットだと思います。 1戦目:How The West Was Won 戦争序盤の、西部戦域のシナリオです。インストにも使われるシナリオなのか、ルールをまんべんなく使用できるようになっています。私は北軍を担当しました。 北軍はまず、カードとユニットを使ってMissouri州の支配を確立。その後、カードの効果で北軍の戦意がじりじり削られ、南軍がKentucky州の支配を終えた頃には、かなり差がついていたように思います。練習も兼ねて、南軍の補給所のあるMemphisに対して上陸戦闘を行い、これを保持しますが、連絡線を通せず、勝敗は揺るぎませんでした。 河川に対する北軍の強さを実感しました。キャンペーンでは、北軍はこの優位を活かし、南軍はその妨害に腐心する必要がありそうです。 2戦目:Dancing the Virginia Reel 次に東部戦域。半島戦役が題材にとられています。シナリオ開始時(第4ターン=1862年春)、Richmondまであと2スペースという所で、McClellan(15SP)とJ.E.Johnston(12SP)が対峙しています。さすが東部といったところで、さきほどまでとは両軍の規模が段違いです。また、StuartやJacksonといった有名将軍も登場し、わくわくします。私が北軍を担当しました。 ↑ セットアップの様子(各種マーカーは取り除いてあります) カードを使って先手をとった南軍は、まず半島のMcClellanを追い出しました。その後、北軍が対応にもたついている内に、JacksonがShenandoah渓谷で活躍し、Johnston率いるN.Virginia軍はWashingtonへの道をこじ開けます。大きな損害を被ったMcClellanのPotomac軍はほうほうの体でWashingtonへ逃げ込み、首都の防衛にあたったところで、今回はゲームを中断しました。 さすがに、首都の陥落はなかったと思いますが、ゲーム全体に渡って北軍はなす術なしでした。おそらく私の技量がまだまだ未熟だからでしょう。これから、ここ浜松ボードゲーム同好会では、このFor the People IIを繰り返しプレイしていく予定なので、楽しみです。
by taku9113
| 2009-12-15 22:20
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